ただ、君を守りたい。
「たっちゃんって…」


「なっ、何よ!!!」



拓斗の言葉にいちいち、注目する私。
…少しでも田嶋君の事知りたい。

そういう気持ちが交差して。
胸のどきどきが収まらなくなってきている。




「結構女タラシだよ、うん。」


「なっ、何よソレ。」



授業なんてほっぽいてる。
机に拳をぶつけ、思い切り拓斗のことを睨んだ。


有り得ない!!田嶋君が女タラシなんてっ!!
絶対に信じないんだから…


胸に秘めたが、なぜか嘘ではないように聞こえてしまう。
なっ、何で!?こんな自分、本当に嫌…。



「加藤さん、さっきから授業マトモに聞いてませんでしたよね。

    今理科の実験中ですよ。隣同士でやるっておっしゃってましたが…」




のびたの言うことなんてしるかっ!と、首を横にふる。
するとのびたは急に私の腕を掴んできた。



「なっ、何すんのよ!!チカンッッ」


「どこがチカンですか、早く行きますよ。」



私を教室から出して、のびだは廊下を走る。
それにつられて、私も廊下を走らされる。
…どこにいくの!?
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