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高校3年間ずっと担任だった先生。

私、先生のことが好きなんだ。


些細なきっかけはたくさんあった。


朝のあいさつ運動、気だるそうにあくびをしていたりだとか、

なのに 自分の受けもつクラスの生徒が来ると、ニコリと笑顔を見せて あいさつをしていたりだとか、

球技大会で大人気なくはしゃいで、学年主任の先生に怒られていたりだとか、

ちょっとした悩みごとがあると察して、先生の方から話しかけてくれたりだとか、

生活指導に怒られているときに庇ってくれたりだとか。


そんなことが積み重なって、いつしか板書を書いている横顔から目を離せなくなっていた。


教壇の上を忙しなく動く、その一挙一動を目で追うようになっていた。


私、先生のことが好きなんだ。


だから、頼られると嬉しくて引き受けてしまった。