Concertino in snow
白の世界に

音が広がる。

無音の世界を

ヴァイオリンの音が

一気に侵食を開始する



魂を揺さ振る音色が広がる。

しかしここには誰もいない

揺さ振る相手がいない

それでも男は演奏を続ける

荒々しくも
繊細に

緩やかながらも
壮大

音にメリハリをあたえ
音に存在感をあたえ

全てが
一体となし

音楽となる。
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