手紙~私の死神~
『ねぇねぇ。最近思うんだけどさ、コウノトリさんが間違えて運んできた子供っているよね。例えば琴音ちゃんとかさ。』

覗き込んできた由姫ちゃんに悪気がないのはわかっていた。
だってそんな笑顔でいじわるを言える子はいないはずだから。
由姫ちゃん…なんであなたはそれを露美の前で言ったの。

いつも言われていることだった。
『琴音ちゃんって平凡だよね。』
『琴音ちゃんは優しいから親友でも損しないけどさ』

正直傷ついていた…
だけど、我慢していた。
由姫ちゃんと親友でいたのは、嫌だった。
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