きっと、ずっと、恋だった。



「はあ、終わった」

「疲れたー。
あ、俺ちょっと飲み物買ってくる」

「私も行く」




プリントを写し終わったコウに続いて柊香が飲み物を買いに教室を出て行ったので、私と高嶺と秋樹が残される。




「ねえ、夏になったらみんなで海行こうよ」

「いいね、行こう」

「受験生だったから全然遊べなかったもんね。
遊園地とかも行きたいなぁ…

あ、卒業旅行もしたい!」


「楽しそうじゃん」



盛り上がる私と高嶺。

それをにこにこしながら見ている秋樹。



「秋樹も行くんだからね?」

「ん、楽しみだな」




どこか他人事みたいな秋樹に、少し寂しくなってしまったじゃないか。



< 102 / 240 >

この作品をシェア

pagetop