きっと、ずっと、恋だった。












「…あれ、柊香とコウ遅くない?」



休み時間も終わり、もうすぐ次の授業が始まってしまうのに、飲み物を買いに行ったはずの柊香とコウが戻ってこない。




「寄り道でもしてるんじゃない?」

「うーん、そうかなぁ」




次の授業の先生が、いつも少し遅れてくる人だからいいものの、時間に厳しい先生だったら遅刻だ。

と、チャイムが鳴って少ししてから、コウが教室に戻ってきた。




「あれ、柊香は一緒じゃないの?」


「…どうしよう、なんか怒らせたかも」



私たちのところに来て、落ち込んだ様子のコウ。



「…怒らせたっていうか、泣かせたかも」




「え…?」




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