きっと、ずっと、恋だった。



「…俺も、同じだよ」



少し照れたような秋樹。

そんな私達に、ふっと笑った高嶺。




「ははっ、俺だって大切に決まってんだろ」




みんなで顔を見合わせて、なんかクサイことしちゃったなって照れくさくなって笑う。




「俺は柊香のこと好きだったけど、コウと笑ってる時の柊香が好きだったんだよ。

…それに、みんなで一緒にいる時間の方がもっと好きだから」




「高嶺…」

「さすがイケメン!」なんて私が言ったら、みんながいつもみたいに笑った。




やっと普段の空気に戻って安心した私たちは、英語のプリントをやり始めた。



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