きっと、ずっと、恋だった。
空を赤みたいなオレンジみたいな、ピンクみたいな色に染める夕焼けの下。
ふと地面を見れば、5人の影が並んでいた。
「ねえ、私たちどんな大人になるんだろうね」
「コウは美容師だろー?」
「高嶺はー…絶対エリート!」
「柊香もそうだよね、キャリアウーマン」
「アッキーはカメラマン?」
「芹奈はいつまでもそのままアホでいてね」
「ちょっとー、なんで私だけけなされてるの!?」
「はは、褒めてんだよ」
卒業まで、あと4日。
やっぱりみんなの事がだいすきだと思った。