きっと、ずっと、恋だった。
きみとキスがしたかった。
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窓の外の景色が、一瞬で過ぎ去って行く。
高層ビルばかりだった景色はいつのまにか住宅地や自然に変わって、ジリジリと照りつける真夏の太陽が眩しい。
普通の電車よりも揺れが少ない新幹線の席は、夏休みだからか子供づれの家族が多くて。
ひとりで4人がけの席に座っているのは少し寂しい気もするけれど。
マナーモードにしたスマホがバイブでメッセージの受信を知らせて、窓から視線を移せば。
画面に映し出された【有沢芹奈:気をつけてね!楽しみにしてるよ〜!】というメッセージに、思わず頬が緩んだ。