きっと、ずっと、恋だった。
「えー!」と急に盛り上がる俺たち。特に芹奈が興味津々だ。
「バイト先の子で、最近仲良くしてるんだけど…」
なんて高嶺の好きな人の話をみんなでニヤニヤしながら聞いて、それからそれぞれ近況を報告しあって。
柊香が塾で講師のアルバイトを始めた話とか、芹奈がちゃんと授業には出席していたのにテストの出来が悪すぎて単位を落とした話とか。
相変わらずなみんなに安心して、心が温かくなった気がした。
「…っと、私今日バイトだからそろそろ帰るわ!」
「俺も今日午後から美容室の手伝いあるんだよね」
「俺もレポートやらなきゃいけないから。
ってことで、後は2人でごゆっくり」
柊香とコウと高嶺が自分たちの分のお金を置いてカフェを出て行く。
俺はこれから1週間くらいはこっちにいるつもりだし、また明日もみんなで集まる予定だ。
ひらひらと3人に手を振って、残ったのは俺と芹奈とココアフロート。