きっと、ずっと、恋だった。
「あの、皆川先輩!」
高嶺はモテモテで羨ましいねえ、なんて話していると、今度は秋樹にお呼び出し。
リボンの色が緑だから、きっと2年生の女の子ふたり。
「ん?」
手帳をぼんやりと眺めていた秋樹は、パタンとそれを閉じて顔を上げる。
「あの、私たちずっと、皆川先輩のファンで…」
「写真、ずっと続けてください!応援してます!」
勇気を振り絞ったように言う女の子2人に、秋樹はふわりと優しく笑う。
「ありがとう、嬉しい」
「が、頑張ってください!」
「もちろん」