きっと、ずっと、恋だった。
「私たちはさ、何があってもきっと大丈夫だよ。
形が変わっても、少しずつ大人になっても、ずっとこうやって笑ってられる気がする」
「…うん、私もそうしたい」
私とコウが、バカなこと言って騒いで。
それを柊香が冷静に突っ込んで、秋樹が意地悪言ったり突っ込んだりして、それを高嶺が大人な顔して見守って。
そんな日常が、何よりも宝物だから。
きっと何十年経っても思い出して笑ってしまうような、大事な時間だから。
それと同じように、秋樹の隣で、息が苦しくなって、それでも心の奥がじんわりと温かくなる時間だって大切で。
だからこそその両方を手に入れたいなんて、欲張りなことばかり考えてしまうんだ。