Miss you・・・
なるほど。
この色はライムグリーンのコートに合う。
それにグレーのスーツにも似合っている。

「サンキュ。残りのもんは、夕方４時ごろ取りに来る」と蘇我さんは言って、渡辺さんにクレジットカードを渡した。

「残りって」

何か嫌な予感がするんだけど・・・。

「５日分の服と靴とバッグ」
「下着とストッキングもお忘れなく♪」

ああ、やっぱり！
「５日分」って言ってたのは、そういうこと・・・。

「でも私、採用されるかどうか、まだ分かりませんし！」
「何弱気になってんだよ。俺は投資の元は取る主義だぜ」
「う・・・」
「キッチリとな」
「うう・・・」
「信頼してるぜ、おまえのこと。じゃあ叔母ちゃん、また後で」
「はい。ありがとうございました」と言う渡辺さんの声を背中に聞きながら、私はまたしても蘇我さんに引っぱられるようにブティックを出た。
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