Miss you・・・
瞬く間に2週間が過ぎていった。
総務という場所は事務の管理塔であり、事務という仕事を媒介に、他の全部所とつながりを持っている。

10年事務の仕事をしていなかったから、始めるまでは、できるかどうか不安だったけど、やり方を教えてもらって実際やってみると、頭のどこかに記憶が残っていたのだろう。
自分で思っていたより、仕事は早く覚えることができている。

それから、自分が所属する総務だけじゃなく、他部所の人たちの顔と名前も、比較的早く覚えることができているのは、キャバ嬢時代に、おじ様たちの顔を名前と肩書きを、必死で覚えた経験の賜物だと思う。





お昼になり、私は総務の女性2人と一緒に、社員食堂へ来ていた。

蘇我邸に居候させてもらっている身としては、家事くらい全て私がやって当然だと思うのだけど、それは蘇我さんが許してくれなかった。

というわけで、気づけばお互い手があいているときに、分担して家事をしている。
自分で言うのもヘンなんだけど、そのコンビぶりが、すごく・・・息があってる、と思う。
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