Miss you・・・

「分かった。じゃあ俺が明を迎えに行く」
「え！でも・・・」
「でも、じゃねえだろ」と蘇我さんは言うと、人差し指で私の額をチョンと軽くつついた。

「ううっ」と行って、両手で額を押さえる私を、蘇我さんはニヤニヤしながら見ていた。

「相変わらずおもしろいな、おまえの反応」
「おもしろがらないでくださいよ」と私は言いながら、上目遣いで蘇我さんを見た。

「というわけで武（たけ）。俺は４時に上がるぞ。終わんなかったら後よろしく」と蘇我さんは言って、スタスタ歩き出した。
「ちゃんと終わらせるくせに」と神谷さんが言ったとき、蘇我さんが立ち止まって、また私を見た。

「晩メシ作って明と待ってる。遅くなるようだったら連絡しろよ」