Miss you・・・
でもその中に、まだ不安な要素が残っていた気がして、私はなぜか優しい気持ちで微笑んでいた。

この人を安心させたい。
そんな気持ちを込めて、「出て行きませんよ、私は」と言って、蘇我さんに体の力を委ねた。

「出て行かせるか、バカ」
「はい」
「おまえも明も、絶対手放さないからな」
「はい」

私より大きくて強くてたくましい体をしている蘇我さんのことを、私は守りたいと思った。
男の人にそんな気持ちを抱いたのは、明を除いて蘇我さんが初めてだった。
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