Miss you・・・
蘇我さんは、赤くなった顔を隠すように大きな手で口を覆ってゴホンと咳払いをすると、「まあ、それ以来俺たちは、1・2ヶ月に1度は、必ず会うようになった。バスケやって、その後俺んちでごはん食べるってのが定番だけどな」と言った。

「いつも家族ぐるみで会っているんですか?」
「そうだな。俺たちだけで会ってたときもあったが、それだとあいつら家族が気になるからって、すぐ帰るんだ。じゃあ家族みんなで会える日にしたほうがいいって、自然にそうなった」

今日私は、蘇我さんの彼女的な位置づけで、みんなに紹介された。
みんなはそれを好意的に受け止め、私と明を歓迎してくれた。
明も子どもたちとすっかり仲良くなっていたし、大人のみんなになついていた。

加速的な変化に、私の心は全然追いついていない。
でも・・・でも私、蘇我さんに惹かれている。

たぶん、蘇我さんが思っている以上にずっと。
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