Miss you・・・
この日、明は寝るのをしぶっていたけど、最後は疲れたのか、コテッと寝てくれた。

お風呂から上がった私は、気づけば蘇我さんの寝室に来ていた。
主がいないベッドは大きく見える。
蘇我さんが大柄だから、ベッドも大きいんだよね。

あ。ベッドがかすんで見える。

「蘇我さん・・・」と私はつぶやきながら、ベッドにもぐりこんだ。
枕に顔を押し付けて、蘇我さんの匂いを嗅いだ。

蘇我さんが使っているベルガモットのコロンの香りが、かすかにした。
私は泣きながら、「よかった・・・秀吉さんが無事でよかった・・・」とつぶやき、その日は蘇我さんのベッドで眠った。
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