Miss you・・・
「私、元夫しか経験がなくて、それでその・・・一度もイった経験がなくて、聡史さんから不感症だと言われて、そのうち私には触れなくなって、他の女(ひと)に求めるようになって・・・」と私がしどろもどろに説明をしていたら、秀吉さんがまた私の首筋に顔を埋めて、私を抱きしめた。

「・・・勝った」
「何が・・・?」

「おまえをイかせた男は、俺しかいない」

どうもニヤニヤ笑っているらしい秀吉さんに、「それがどうかしたんですか?」と私は聞いた。
「俺の意地とプライドが刺激されただけだ」と秀吉さんは言うと、少し体を起こして私を見た。
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