Miss you・・・
「あ、そ。じゃあ悪いが、後３０分だけここで仕事してもいいか？」と蘇我さんに聞かれて、ここは蘇我さんの仕事部屋だと気がついた。

「いいですよ！それより私がお邪魔にならないですか？」
「全然。ってかおまえのほうこそ大丈夫か？パソコン画面がちらついて、寝にくくないか？」
「それは大丈夫です。今夜はもう疲れ果ててますし」
「だろうな」と蘇我さんは言うと、優しい笑みを浮かべた。

あ・・・いかつい顔にこの笑みは・・・優しすぎる。
だからついドキッとしてしまう私の心を、止めることができなかった。

そんな私のことには構わず、蘇我さんは「じゃあ３０分だけな」と言うと、またパソコン画面に戻った。
そして「おやすみ」とつぶやくと、一心不乱にカチャカチャとキーボードを打ち始めた。

私は布団にもぐりこみ、「今日はどうもありがとうございました。おやすみなさい」と言うと、蘇我さんに背を向けた。

疲れててよかった。
じゃなきゃ緊張して眠れなかったかも・・・と考えていたその後の私は、すでにぐっすり眠っていた。
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