Miss you・・・
顔に表情を現さなくなった私に、いじめ甲斐がないと見切りをつけたのか、聡史さんは、ほとんど家に帰らなくなっていた。
そして生活費も底を尽きてきたというある日、聡史さんがひょっこり家に帰ってきた。
また荷物を取りに来たのだと思った私は、聡史さんを無視していた。
それが面白くなかったのか、聡史さんは私の胸倉をつかんで、頬を平手打ちしようとした。

そのとき、明が私たちの間に入ってきた。

「やめろ!お母さんを殴るな!」と言って、そこから動こうとしない明を、聡史さんが殴ろうとした。
それを見た私は、もう限界だと思った。
殴られそうになった明を、私はどうにか庇うことができたけど、私は頬を殴られてしまい、一瞬意識が飛んでしまった。
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