Miss you・・・
「で、おまえはどうしたいんだ」
「どうって・・・嫌です!でも吉田さんのことだから、清掃会社へ連絡して、私を辞めさせるかもしれない。それでなくても、今日は仕事を途中で放り出して帰ってきちゃったし・・・。こんな私が・・・愛人、なんて柄じゃないし、縁がない世界のことだと思っていたけど、でも、そうでもしないと、私、明を育てるお金を稼げない・・・」

私は頭がどうかしちゃったんだ。
こんな考えに傾くなんて。


「おまえはそういう女じゃないだろ」

「え」
「好きでもない男に抱かれてもいいなんて、ホントに思ってるのか?」
「思ってないです!」と即答した私を、蘇我さんは満足気な顔で見た。
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