Miss you・・・
「ただ、無職になってしまったら、お金がない・・・」
「金のためなら体を差し出すのか?愛人なんて不安定な職だぞ。飽きられたら終わり。つかの間のはかない夢みたいなもんじゃないか?」
「あの・・・囲った経験あるんですか」
「あるかバカ。俺はまだ40だぞ。一端の社長秘書が、囲う金なんか持ってるわけねえだろ!ってか、そんなことに俺は金を使わん!ったく、くだらねえ。明が金の出所を知ってみろ、お互いどんな思いをする」
「その言い方・・・卑怯です」
「卑怯で結構。俺はただ、おまえの目を覚まそうとしてるだけだ。とにかく事情は分かったから・・・」と蘇我さんは言って、私の腕をつかんで一緒に立たせた。

< 62 / 206 >

この作品をシェア

pagetop