Miss you・・・
少し遅くなったお昼は、蘇我さんの案内で、オシャレなカフェレストランへ行った。
『ハックルベリー』はファミレスよりも少し格上だけど、レストランよりカジュアルだから、明くらいの年齢の子連れでも、躊躇せずに入れる。

それにここは、メニュー数は少ないけど、素材にこだわりがあるようだ。
こういうの、蘇我さん好みだと思った私は、「このお店、よく来るんですか?」と蘇我さんに聞いてみた。

「今日で2回目。前社長とここでランチ食べた。瑞樹さん、って社長の奥さんだが、こういう店よく知っててさ」
「蘇我さん好みですよね、こういうお店」
「だな。病気してから俺、健康オタクになったから、なるべく自分で料理するし、口に入れるもんや体につけるもんは、こだわってる」

何より蘇我さんは、一生懸命生きている。
この前蘇我さんに言われて気がついた。
だから蘇我さんは、私が一生懸命生きているって、気づいてくれたんだと思っている。

気がつけば、私はまた蘇我さんを見ていて、蘇我さんに困った顔で微笑まれて、そうしていたことに気がついた。
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