Miss you・・・
ランチ代も、もちろん蘇我さんが支払ってくれた。
「すみません」と謝る私に、蘇我さんはただ一言、「慣れろ」と言って、私の額を人差し指でチョンと軽くつついた。
「はうっ」と言って、両手で額を押さえた私を見て、「いいなあ、おまえのリアクション。つつきがいがある」と蘇我さんは言いながら、ニヤニヤしていた。
「面白がらないでくださいよっ」と私が言いながら外に出たとき、「おや、マユちゃんじゃないか」という声が聞こえてきた。

この声・・・吉田さん!

ビックリしてその場に固まっている私に、吉田さんはニコニコしながら、「最近よく会うねえ」と言って、私のほうへ近づいてきた。
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