Miss you・・・
そして蘇我さんの仕事部屋の前に立つと、私に気づいた蘇我さんが、中に入るよう促した。

「・・・はい分かりました。じゃあ月曜に。おやすみなさい」と言ってスマホを切った蘇我さんは、「社長と話してた」とベッドに座った私に言った。

「そうですか」
「吉田のじーさんのこと、一応報告しといた」
「ありがとうございます。あの、吉田さん、社長さんに何かするつもりじゃ・・・」
「それはないから安心しろ」と言いきった蘇我さんの顔にウソはないと判断した私は、分かったという意味を込めて微笑んだ。

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