機動装甲
コクピットに電子音。

司令部からだった。

「許可が下りました。これよりハイバスターランチャーを射出します」

オペレーターの声と共に、射出ポイントの座標が転送されてくる。

「了解した」

俺はモニターに映るテロリスト機を睨む。

目にもの見せてくれる。

俺はMk―Ⅱを操り、射出ポイントへと飛んだ。

とはいえ、奴を振り切ってハイバスターランチャーを受け取るのは至難の業だ。

うまくいくか…!

テロリスト機は全速力でMk―Ⅱを追いかけてきている。

こちらもフルスロットルの為追いつかれこそしないものの、これ以上は引き離す事はできない。

「ハイバスターランチャー、射出します!」

オペレーターの声。

くそ、成功するか…!?

俺は神に祈るような気持ちでメインレバーを握る。

その時。

「!!」

突然、背後のテロリスト機を狙い撃つ機影。

モニターを見ると。

「機動装甲には二つ腕があるのよ!」

茜のソルジャーカスタムが、左手にマシンガンを握っていた。

切り落とされた右手に握られたままのマシンガンを、左手で拾い上げたのだ。

そしてこの隙に、俺は射出ポイントへと到達する!

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