イタズラ仕返し大作戦!

理久は優しく私を抱きしめた。



やっぱり、理久のほうが落ち着くなあ。



「理久って、本当に私のこと好きだったんだね」


「おぉー。柚月ちゃんの笑顔、可愛い」


「見てんじゃねーよ」



小沢君の言葉を聞いた瞬間、理久の腕の力が強くなった。



「つーかお前、それが知りたくてこんなバカなことを?」


「そうだよ?」



身長差が二十センチくらいあるから、私は理久を見上げた。


すると、理久の顔が真横に。



「可愛いな」



そして、耳元でそう囁かれた。



もう……



「理久、大好きー!」



私は理久の後ろに手を回す。



「知ってる。ま、俺のほうが好きだけど」


「えー?」


「そうだ、柚月」



また理久の顔が近付いてきたと思えば、理久にキスをされた。



「え、え?」


「イタズラの仕返し」



そう言って、理久は舌を出した。


この顔、結構好きだなあ。



ていうか……廊下で人がたくさんいるっていうのに……



でも、嬉しいな。


作戦成功したし。



理久、大好きだよ!



《End》
< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:2

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

嘘つき、桜月。

総文字数/4,498

恋愛(純愛)9ページ

表紙を見る
君の世界に触れさせて

総文字数/82,798

青春・友情151ページ

表紙を見る
リフレイン

総文字数/8,269

恋愛(純愛)15ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop