15歳、今この瞬間を
そのほんわかとした笑顔……やっぱり小野さんと似てるな、って違う違う!今はそれじゃない!
「お母さん…やっぱり、買い物に行く!」
「えっ⁈」
あたしの言葉を聞いたお母さんは、お皿を落としそうになっていた。
そういえば、お母さんと買い物に行くのも……いつ振りだろう。
「支度…してくる」
「お母さんも、急いで支度するわねっ!」
驚いたあと、嬉しそうにしているお母さんに背を向け、あたしは部屋に戻った。
どんな顔をしていいのかわからなくて……すごく、照れくさかった。
「夢希ちゃん見て!あれがJRセントラルタワーズよ。それから向こうに見えるのが、ミッドランドスクエア。どこに行こうかしらね〜」
名古屋駅に着くなりお母さんのテンションは急上昇、騒がしい観光客みたいだった。
名古屋の街は思っていたよりも都会で、前に住んでいた大阪とは少し違った雰囲気がした。
「浴衣…」
「え?なぁに?」
「浴衣が、ほしいの」
あたしは良く晴れた夏の空を見ながら、ポツリとひとり言みたいにつぶやいた。
「お母さん…やっぱり、買い物に行く!」
「えっ⁈」
あたしの言葉を聞いたお母さんは、お皿を落としそうになっていた。
そういえば、お母さんと買い物に行くのも……いつ振りだろう。
「支度…してくる」
「お母さんも、急いで支度するわねっ!」
驚いたあと、嬉しそうにしているお母さんに背を向け、あたしは部屋に戻った。
どんな顔をしていいのかわからなくて……すごく、照れくさかった。
「夢希ちゃん見て!あれがJRセントラルタワーズよ。それから向こうに見えるのが、ミッドランドスクエア。どこに行こうかしらね〜」
名古屋駅に着くなりお母さんのテンションは急上昇、騒がしい観光客みたいだった。
名古屋の街は思っていたよりも都会で、前に住んでいた大阪とは少し違った雰囲気がした。
「浴衣…」
「え?なぁに?」
「浴衣が、ほしいの」
あたしは良く晴れた夏の空を見ながら、ポツリとひとり言みたいにつぶやいた。