15歳、今この瞬間を
「…」
佐久田くんとは、席が離れてからほとんど会話もなく、疎遠になっていた。
リョウくんと付き合うようになってからは、ラインも減っていた。
違う、ラインが減ったのは夏休み前からだ。
なんだかそっけなくなったような気がしていてーーそれで……。
「夢希、遅いぞ。」
「え⁈ちょっ…佐久田くんが早いんでしょ!」
いつの間にかできていた佐久田くんとの距離を小走りで埋めたあたしを見て、佐久田くんは楽しそうに笑っていた。
佐久田くんについて歩いて行くと、1年生の教室が見えてきて、生徒たちが出たり入ったりしていた。
廊下でおしゃべりをしている子も少なくなくて、今日のイベントは割と自由だという空気が伝わってくる。
てか佐久田くん、1年生の教室を覗きながら通り過ぎて行くだけで、入って行く気配がない。
作品を見なきゃ感想文が書けないのに、どういうつもりだろう…。
佐久田くんとは、席が離れてからほとんど会話もなく、疎遠になっていた。
リョウくんと付き合うようになってからは、ラインも減っていた。
違う、ラインが減ったのは夏休み前からだ。
なんだかそっけなくなったような気がしていてーーそれで……。
「夢希、遅いぞ。」
「え⁈ちょっ…佐久田くんが早いんでしょ!」
いつの間にかできていた佐久田くんとの距離を小走りで埋めたあたしを見て、佐久田くんは楽しそうに笑っていた。
佐久田くんについて歩いて行くと、1年生の教室が見えてきて、生徒たちが出たり入ったりしていた。
廊下でおしゃべりをしている子も少なくなくて、今日のイベントは割と自由だという空気が伝わってくる。
てか佐久田くん、1年生の教室を覗きながら通り過ぎて行くだけで、入って行く気配がない。
作品を見なきゃ感想文が書けないのに、どういうつもりだろう…。