15歳、今この瞬間を
「俺…あの日ロウとやり合ってから、あんまり苦しくないんだ。あんなに辛かったのに、不思議なくらい」
「そうかーー」
清々しい表情のリョウくんを見て、リョウくんの中の止まっていた時間が、再び動き出したのだと確信した。
「ありさが見ていると思ったら、ダサい俺を見せられねーからな。恥ずかしくないように、生きる」
「そうだな」
多くは話さないロウだけど、ものすごく嬉しい気持ちが伝わってくる。
「同盟、やり直すか?俺と、ロウと夢希でーー」
"8月1日同盟"をーーーもう一度。
「ぅう…リョウくん……ぐず…」
「なんで夢希が泣くんだよ。おい彼氏、泣きやませろ(笑)」
「勝手に泣いてんだから、オレ知らねーよ(笑)」
2人の笑顔は、もうお芝居なんかじゃなかった。
あたしはそれが、たまらなく嬉しかった。
きっと2人はやり直せるーーーあたしはそう信じることにした。
海風が、ザワザワと波音を立てたそれは、笑い声みたいに胸に響いた……。
「そうかーー」
清々しい表情のリョウくんを見て、リョウくんの中の止まっていた時間が、再び動き出したのだと確信した。
「ありさが見ていると思ったら、ダサい俺を見せられねーからな。恥ずかしくないように、生きる」
「そうだな」
多くは話さないロウだけど、ものすごく嬉しい気持ちが伝わってくる。
「同盟、やり直すか?俺と、ロウと夢希でーー」
"8月1日同盟"をーーーもう一度。
「ぅう…リョウくん……ぐず…」
「なんで夢希が泣くんだよ。おい彼氏、泣きやませろ(笑)」
「勝手に泣いてんだから、オレ知らねーよ(笑)」
2人の笑顔は、もうお芝居なんかじゃなかった。
あたしはそれが、たまらなく嬉しかった。
きっと2人はやり直せるーーーあたしはそう信じることにした。
海風が、ザワザワと波音を立てたそれは、笑い声みたいに胸に響いた……。