15歳、今この瞬間を
しかも、最近髪の毛を黒く染めた夢希は、ますますありさに似てきた気がする。
顔がとかじゃなくて、雰囲気だとか、そういうのが。
「ロウって、夢希のことばっかり気にしてるよな」
「そうか?」
「そうだよ」
「……」
ありさに似ているとか関係なく、夢希の存在は最初から気になっていた。
…夢希も、オレと同じで何かを抱えているような気がして。
オレと似ているんじゃないかな…なんて、勝手に親近感を持っていた。
でも今は、そんなんじゃないのかもしれない。
「夢希ってさ、多分だけど…自分を守るために閉じこもってたんじゃないかな、って思うんだ。何か、辛いこととかあったんじゃないか、って。そう思わね?」
「考えすぎじゃねぇの?自分からいけない性格なだけだろ」
本当にそれだけかな……オレにはそうは思えない。
そんな、単純なものじゃない気がするんだ。
顔がとかじゃなくて、雰囲気だとか、そういうのが。
「ロウって、夢希のことばっかり気にしてるよな」
「そうか?」
「そうだよ」
「……」
ありさに似ているとか関係なく、夢希の存在は最初から気になっていた。
…夢希も、オレと同じで何かを抱えているような気がして。
オレと似ているんじゃないかな…なんて、勝手に親近感を持っていた。
でも今は、そんなんじゃないのかもしれない。
「夢希ってさ、多分だけど…自分を守るために閉じこもってたんじゃないかな、って思うんだ。何か、辛いこととかあったんじゃないか、って。そう思わね?」
「考えすぎじゃねぇの?自分からいけない性格なだけだろ」
本当にそれだけかな……オレにはそうは思えない。
そんな、単純なものじゃない気がするんだ。