15歳、今この瞬間を
「そろそろ黒くする頃だと思ってた」だそうだ。
それは、受験生だからという意味なんだろうか……佐久田くんはたまに意味深なことを言う、もしかしたら別に意味があるのかもしれないけど、それが何なのかあたしにはわからなかった。
そしてすっかり梅雨も明け、高気圧とともにやってきたのは夏休み。
「夢希ちゃん、今日お買い物にでも行く?」
「……」
朝からテンション高いお母さんに7時に起こされたあたしは、機嫌が悪かった。
初日くらい朝寝坊させてよね、気が利かないなぁ…。
夏休み前の三者面談では、髪の毛を黒くして、成績もそこまで悪くなかったあたしに、担任のまっすーからのお咎めはなかった。
中2までは保護者のみの面談だったから、どんなことを言われていたのかは知らないけど、まっすーが良い事を話していることに、驚いたりホッとしたりしていたお母さんを見て、良い事など言われたためしがないのだろうことは、すぐに理解した。
それに対しては、さすがに多少は申し訳ないと思った。
それは、受験生だからという意味なんだろうか……佐久田くんはたまに意味深なことを言う、もしかしたら別に意味があるのかもしれないけど、それが何なのかあたしにはわからなかった。
そしてすっかり梅雨も明け、高気圧とともにやってきたのは夏休み。
「夢希ちゃん、今日お買い物にでも行く?」
「……」
朝からテンション高いお母さんに7時に起こされたあたしは、機嫌が悪かった。
初日くらい朝寝坊させてよね、気が利かないなぁ…。
夏休み前の三者面談では、髪の毛を黒くして、成績もそこまで悪くなかったあたしに、担任のまっすーからのお咎めはなかった。
中2までは保護者のみの面談だったから、どんなことを言われていたのかは知らないけど、まっすーが良い事を話していることに、驚いたりホッとしたりしていたお母さんを見て、良い事など言われたためしがないのだろうことは、すぐに理解した。
それに対しては、さすがに多少は申し訳ないと思った。