only
第2章
悪夢
見たくないものを見た。
見てはいけない。
ああもう、本当に嫌になる。
どうして?なんで?
神様は私の味方などしてくれないの?
私ばっかり、不幸で。
あの子がいる。
私を苦しめた中のひとり、小林あゆ…。
不幸中の幸いか、小林さんは私に気づいてないようだ。
一刻も早く、ここから出て、そして3年間見つからないようにしなければ。
でもできるの?
学年も同じ、校舎も同じ、きっと見つかる。
収まったはずの震えがまた止まらなくなった。