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第4章
孤独のなかで
家に帰ると、そこは真っ暗だった。
5年前、お父さんが再婚した相手の女性はすごく良い人で。
〝莉々奈ちゃん、これからよろしくね〟
まだ幼い私に優しい微笑みを向けてくれた。
私が3歳のときに亡くなったお母さんを思って、再婚に反対した私。
だけど新しいお母さんはそんな私を気遣ってくれていたから、すぐに私たちは打ち解けることができた。
連れ子の2歳上のゆいお姉ちゃんは、背が高くて頭の良い人。