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「大体、あんたの父親のことでしょ」


あなたの父親でもある。
喉に出かかった言葉を飲み込んだ。


「ホントに、消えてくれて構わないのに」

目をつぶって、必死に堪える。
そしてお姉ちゃんは続ける。

「あんたなんか嫌い」


私が何をしたと言うんだろう。

私のお父さんの娘になったのはお姉ちゃんだ。
私のお父さんと結婚したのはお母さんだ。



どうしてこんな扱いを受けなければならないんだろう。


震える手をおさえ、自分の部屋へと続く階段を上がった。

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