only
だけど分かってる。
これ以上を求めてはいけないこと。
いつかは無くなってしまうかもしれないということ。
私の抱える大きな傷を知ったら、陽太でもきっと今まで通りにはできないだろう。
私の父に怯えて、私に怯えて。
そうやって離れていってしまうだろう。
それでもいいの。
こんな気持ちを教えてくれたことに対して、すでに言葉では言い表わせないほどの感謝をしてるから。
私らこれは長い夢なんだと思うことにした。
いつかは終わる。
そんな儚い、すてきな夢。