恋の甲子園
田戸高 入学式!
「行ってきます!」
そういって俺は自転車にまたがった。
坊主頭にエナメルのカバンを持つ俺は誰がどう見ても野球少年
野球の申し子と言えばこの俺、悠人様だろ?
俺はこの春
県で1番の野球の名門校ー田戸高校ーに合格した
「いやー、それにしても田戸高の監督さんによんでもらえるなんて
やっぱ俺って天才だわ」
なんかサラリーマンに白い目で見られてるけど
男の嫉妬は醜いぞ?ってな
俺の家から高校までは自転車で1時間
青い空を見上げ
甲子園で野球してる姿を思う
ま、そんな俺さまには彼女が必要だな
そんなことを考えながら
田戸高の校門をくぐった