海へ...
崩壊
あの日から、カオルは漁に出てこない。


お父さんも、お母さんも、おうちに帰らない。


クラスメートたちも私に一言も話しかけてくれない。


学校の先生でさえ、私のことをいないように扱う。


今まで挨拶くらいしてくれた村の人たちも、私を見たらみんな無視する。


一体、どうなってるの――?


カオル、心細いよ――



カオル、会いたいよ、会いたいよ――
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