愛情の鎖 「番外編」〜すれ違いは蜜の味〜。
時が経つのって本当に早い。
紅葉が見物の秋が終わり、同時にハロウィンの熱狂も覚め、今じゃすっかりクリスマスに向けての活気が町中に溢れてる。
所々に飾られたイルミネーションの装飾。そしてクリスマスツリー。
今年はどんなクリスマスになるんだろう。
立ち止まり、ふと想像しては「うーん…」とあまり華やかとは言えない妄想が膨らんでいく。
そもそも、クリスマスってどうなの?
一緒に過ごせるのだろうか?
コウさんって仕事休みなの?
今は側にいないコウさんを思っては「う〜ん…」とやっぱり考え込んでしまう。
正直に話そう。
彼と正式な恋人同士になってまるっと2ヶ月が過ぎたけど、彼とまともに会えたのはたったの3回。
たったのなわけで、当たり前だけどずしーんと重めの感情に潰される。