愛情の鎖 「番外編」〜すれ違いは蜜の味〜。
その日の風呂上がり、ソファーで寛ぎそのままうとうとしかけた梨央の肩を抱き寄せ、体制を変えた俺は迷いなく彼女を背後から抱きしめた。
「まだ寝るなよ」
そう言って、耳元にそっと囁いて唇を落としていく。
それにハッと意識を取り戻した梨央が顔を上げる。慌ててこちらに振り返った瞬間俺は彼女の顎を左手で掬い上げ、そのまま強引に唇を奪った。
「んっ……」
彼女のくぐもった声が俺の鼓膜を刺激する。
最初は柔らかく、だけどその行為を徐々に深めていくと彼女の吐息が次第に甘いものに変わっていき、気分をよくした俺はより大胆に梨央の口内を攻めた。
「…っ、コウさっ……」
苦しいと訴えかける梨央を無視しながら、俺はそれ以上の反応が見たくてもう片方の右手を剥き出しの素足に触れた。
なぞるように膝から太ももに向かっていらやしく撫であげればビクリと腕の中の体がもがき、可愛い反応を見せてくる。
「…待っ……」
「こんなに冷たくなってる…。いくら暑いからって油断したら風邪引くだろ」
キスの合間に悪戯に囁く。
冷房の聞いた部屋で、彼女は太ももまでのハーフパンツとTシャツしか着ていない。無防備にもほどがある。
彼女と暮らし、素の姿を安易に見せられれば見せられるほど俺は彼女への欲求が高まっていくのを押さえられず、困難な状況をへて自分を見失う。