ずっとキミが好きでした。
6 アシタノツバサ
三年生にもなると、何かと忙しい。


4月に晴れ晴れしく最高学年になったかと思ったら、修学旅行だ、部活の引退だ、就職だ、受験だ…と様々な行事に心をかき乱される。


しかし、そんな中でも、私はただひとつだけ守り抜いたことがある。








それは…ーー歌うことだ。





クリスマスに、明日音から受け取った思いを私なりに解釈して、自分の思い、魂の全てを乗せて歌い続けた。


忙しい毎日でも、一日として歌わなかった日はない。






私の一部になった歌…。


その歌を、ついに大勢の前で歌うことになった。
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