ずっとキミが好きでした。
3 文化祭
特に何ということもなく夏休みは過ぎていった。


耀がこちらにいる間は、運転免許を取った耀に祖母と私は色んなところに連れて行ってもらった。

 
長い蛹の期間を経て、ようやく蝶になった私は人生初、制服以外でスカートを履いてショッピングモールに出掛けた。


雑誌で見ていた服が目の前に現れた時は、感動のあまり、うっすらと涙が頬を流れた。


祖母の作ってくれたホットケーキもおいしいけれど、この時食べた生クリームたっぷりのパンケーキもふわふわでおいしかった。

 
目から鱗とはまさにこのことだと私はまた一つ学習した。
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