ずっとキミが好きでした。
クラスのダンス発表は無事に終わった。


私は午前中が担当の班だったから、午後からは自由だ。


とはいっても、心身共に疲れきっている私は何もする気力も湧かず、橘ツイン率いるバンドのステージ発表が始まる時間まで学校中を宛もなく歩き回った。


今年は友達もできたから楽しいだろうと思っていたのに、ふたを開ければ去年と何ら変わっていない。


溜め息混じりで一人歩く私を、すれ違う生徒は皆、怪訝そうに見つめていた。





どうせ、かわいそうな人だとでも思ってるんでしょう?


心の中で私を笑ってるんでしょう?





ネガティブな感情が胸を覆い尽くしていた。
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