リュックの穢れとポケットの純情
彼は抗議はしたものの、すんなりと聞き入れてくれた
SNSにも変化はないし、きっと私のことはもうあまり好きではなくなってしまっていたんだと思う
・・・あんたのことなんて思い出したくないよ
そう強がって、最近私はリュックを捨てた
私にとってリュックは、彼氏と、私自身の過ち、汚れの証。
私は告白を拒まず、しかし受けず、やっぱりずるずると関係を引きずっている
あの別れは、自分なりの愛、けじめ、そして思いやり
なんて自分勝手な完結の仕方なのだろうと、自分でも思う
でも、それでも
私は裏切りたくなんてなかったから
きっともう私は、彼氏はいらないと思う
逃げてごめんなさい
幸せになってね
私のだいすきなひと。