ブルーベリーララバイ
そのときだった。

１枚の女子学生の写真が画面に表示された。

翔太は、やばいと感じたからなのか素早くマウスをクリックして、写真を先へ送った。

紺色の学生服を来た女子の写真を数枚、あたしは見た。

顔ははっきりと見えなかったけれども、笑顔だったと思う。

かわいらしい雰囲気だ。

その子の雰囲気はあたしの目の裏にしっかりと焼き付いた。

あたしは急に不愉快な気分になった。

あたしは思い切って、翔太に聞いた。

「誰？」

「同じ写真部の友達だよ。」

翔太は共学の高校に通っている。

考えてみたら、翔太の周りには女子が一杯いるのだ。

「なんでこんなに一杯映ってるの？」

「撮って欲しいと言ったから撮ったんだよ。写真はもう彼女にあげたんだよ。」

「あげたならどうしてここにあるの？」

と、少し声を荒げながら、あたしはなぜこんなにも自分が怒っているだろうと頭では冷静に考えていた。

「写真は相手にメールで送っても残るものなの。」

「ふーん。。。」

あたしが怒っているのが翔太に伝わったんだろう。

しばらくの間、少し気まずい空気が流れた。

翔太は何も言わない。

あたしは、女子の写真を見て怒っているのだが、それもいけないと思って、雰囲気を元に戻すための言葉を探していた。

しかし気の利いた言葉が出てこない。

そのときだった。

翔太の両手が私の肩に触れたと思ったら、翔太の顔がいきなり後ろから前に近づいてきた。

そして翔太の唇とあたしの唇が軽く重なった。

！！！！

翔太の唇はすぐに離れていった。

あたしは何が起こったか瞬間は把握できなかった。

翔太の唇が離れてから、

（これ、キスだ！）

って気がついた。

驚いて目を見開いていると、まだ翔太の顔が目の前にあった。

あたしたちは視線を絡ませた。

そして磁石のようにあたしたちの唇は引き寄せられ、再び重なり合った。

少し長い時間、二人は唇を合わせたいた。

さっき飲んだコーラーの味がすこしした。


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