ブルーベリーララバイ
「あんたそれ、恋じゃない?」

と、有紗が言った。

学校で早々に仲よくなった有紗に翔太のことを話したのだ。

「恋!?」

「まさか男の子を好きになったことないとは言わないよね?」

「好きな子とかはいたよぉ。でも、こんな感じじゃなかったよ。」

「でもさ、きっとそれ恋だよ。翔太君って子、カッコイイんでしょ?」

「うん、イケメンだよ。」

「いいなあ、友梨亜は、高校生になってもう恋をみつけたのか。」

「いやそうじゃなくて・・^^;」

これが恋だとしたら、今朝、もう失恋しちゃったじゃん。

通学時間は同じだから、24時間後に失恋したわけか・・・。

そう考えたらちょっと目頭が熱くなった。

有紗はそんな友梨亜の感情に気付くはずもなく、

「ここ女性高だから、男子と出会えないなあ。」

とつぶやいた。



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