ブルーベリーララバイ
あたしと有紗が通う学校は、いわゆる女性校ってやつだ。

専門学校だけど、おそらく普通の高校と雰囲気は変わりはないと思う。

特長といえば、この学校は、自由な校風で、勉強よりも、自分自身の興味を探す高校生活を送ることを推奨するところだった。

だから、制服もミニスカートで可愛いから気に入ってる。

でも、普通の高校と一つだけ決定的に違うところがあった。

ここは、中学校で不登校になってまともに卒業できなかった学生たちを受け入れてくれるところだった。

実はあたしもその一人だ。

中学3年生のとき、特に原因がわからず、いじめにあった。

中学校2年生までは、私は基本的にまじめだったし、友達もたくさんいた。

クラスには確かにいじめが存在したけれども、あたしは友だちにいじわるをするようなこともなかった。

なのに中学3年になったとき、自分がいじめの被害者になった。

だから、ほとんど学校へ行っていない。

あたしは、いじめられた理由がはっきりとわからない。

少々頭が良くて、男子にわりともてたからだろうか。

仲の良かった友達も仲間はずれになるのが嫌だったので私から離れていった。

学校へ行っても、友達もいないし、靴の中に画鋲が入っていたり、教科書に落書きされたりしてた。

学校に来ても楽しくないので、学校へ行くのをやめたのだ。

あたしはは学校から逃げたのではない。

えっと、逃げたのかも?

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