七瀬君を夢中にさせるには…



嵐と西山さんが付き合い始めて一か月が過ぎたころ


俺は嵐が先生に呼び出しをくらっているので一人教室の窓側にもたれて彼を待っていると


予想外の人が目の前に現れた


「西山さん、嵐は今職員室…」


彼女は俺の言葉を遮って

「ねぇ、日向く~ん

私とつきあって~

嵐なんかよりずっとカッコいいじゃん」

と猫なで声をだして俺に近づいてきた


そう、知らず知らずのうちに俺は窓と彼女の間に挟まれ

俺の顔の横に手をついた

そう、壁ドンをされた


好きな女子が男子にされると嬉しんだろうけれど

あいにく俺にはそんな趣味はない






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