七瀬君を夢中にさせるには…
「悪い」
と俺は言うしかできなかった。
だって、本当の西山さんのことを話すと嵐を傷つけることになりかねない。
俺は、教室を出たところで二人が教室を出るまで待った。
「私、嵐がいるのに別の男の人とキスしちゃった
嵐に申し訳ないから、別れよう
ごめんね、ごめんね」
と泣きながら嵐に謝まっている西山さん
「そんなこというなよ」
と彼女の背中をさすっている嵐の様子をみて俺はうかつだったと反省してもしきれない。